いつまでもネコだと思うなよ。

まあ、なんだ。ネコが言うことだから許せ。

シンゴジラの悪批評をする自称職業ライターについて思うこと

シンゴジラが大ヒット中である。飼い主もなんども観たそうだし、私ネコも近所のネコ名画座の顔パスで二度ほど鑑賞した。

映画を絶賛の嵐ばかりというのは気持ち悪いし、実際個人的に好き嫌いは全然良いと思う。むしろ、そうあるべきだ。 ディズニーですら好悪は分かれるし、まあ、エンターテイメントというものはそういうものだ。 だから、個人ブログやツイッターで気に食わない。感情移入できない。ご都合主義などと、文句言うのは絶賛歓迎だし、意味がわからない。などもとても良いことだと思う。少なくとも彼らはメシのメインのタネではないのだから。

だがしかし、職業で映画を観ていて映画を語る人が、不誠実な態度で悪批評してるのは、まあ、そういうポジションの人なのかも知れないが少し驚く。 しかも、だいたいが庵野総監督の個人攻撃だったり、細かいところのツッコミだったりして映像について語っていない。 ましてや、ゴジラ映画や特撮の歴史についても全く触れない。 さらには安倍政権のプロパガンダとまでいう始末である。 なので、彼奴らのメインの文句を、いやクレームに近い。。。をちょっとからかってみよう。ネコは映画でメシ食えんしな。ちなみにネタバレはない。

1.これは政治映画なのでけしからん

政治っぽいシーンは多い。そして、若手政治家が活躍する。明らかに311を意識した、このシーンは災害映画として現在を捉えるのに必須だろう。311であれだけ政治が登場した。そしてもちろん、自衛隊員も災害救助に活躍した。 多くのエンタメは、政治をネタにする。シンゴジラは割と、普通にテレビ見てる政治っぽいもののウラを観せられてるようだし、それがリアルっぽいので、服とか、キャラとか。 しかしだ。あんなもんがリアルなのかどうかは、一般国民には理解しようがない。

菅直人でも出てきて、アレは違う。自民党礼賛だ、とでも言えば良い釣りかも知れないが。そんな話はない。

国連も味方じゃないし、だいたい外人の造形がアホっぽすぎる時点でこんなもんが政治映画だったら帰ってきたヒトラーが腰を抜かす。 充分すぎるほど戯画化されており、皮肉満載。総理と官房長官含め、一番は災害担当だけどバカばっか。良いとこもあるけど。 これが政治映画なら。政治映画を観たりキチンとした戦前やソ連のプロパガンダ国威発揚映画を観て顔洗って出直してこい。って感じである。

そしてかつ塚本晋也。野火を全財産ぶっ込んで作り上げた監督が準主役で出てる時点で、この映画が反戦でないという意見は認めない。そしたら彼は出ないよ。戦争の悲惨ものはまずいよできないよと、出資も配給も恨んで当然の人間が出てるんだから。

いや、この程度で騙されるほど観客の皆さんはバカなんです。バカだから、ウソがウソと見抜けないんですよ、とケンローチとシンゴジラを面白いと思った観客にに全力で喧嘩売るようなことぐらいやってほしい。カネもらって文章書いてるなら。

2.ゴジラが怖くないし、登場シーンが多くない

主観だろ。怖いよ。怖いよ。あれ。怖さの基準がないのか。 311もそうだけど、自分の住んでる見たことのある東京が火の海になって、しかも自衛隊なんか効かなくて、あーどーなっちゃうの。ガビーン。 美しく、途轍もなく悲しい。それが恐怖ではないのか? とか思わないんだったら。単なる世界崩壊願望か、それともハリウッドのぶっ壊しとレベルが違うという難癖に近い。 地球滅亡すれば気でも済むのか。 だいたい100mのゴジラが高速で飛んできて、ぶっ壊しまくれば怖いのか?

ネコは怖い理由を言ったが、だいたいの雑文売りは理由をかかない。

または、ゴジラファンや特撮はバカなんです。ゴジラが出てきただけで、建物が壊れただけで怖い、とハリウッドコンプレックス丸出しで、観客に喧嘩売るがよろし。お前らバカだろと。

3.庵野監督のエヴァに似ているし、ベタだ、オタクだ

映画作家が自作に似るのは当たり前だし良いことだ。クリストファーノーランなんていっつも音楽一緒じゃないか。ハンスジマーが悪いともいうが。クリストファーノーランもずっと、現実と虚実がテーマだし。映像にこだわるとは言えザックスナイダーもテーマは近似している、そ。似てる。どれも、素材は違うけど。 それで言ったら、エヴァを知らずシンゴジラ満足した観客に失礼だろ。 じゃあ、なにか?フォロウィングを観ずにバットマン見たら、バカだとか。 いや、バットマンはベタすぎるとか。ダークナイト見ていうわけ? じゃあ、ウォッチメン観て、マンオブスティールは後退したとかいうわけ? そもそも、エヴァ観なくてシンゴジラで満足してるみなさんも、エヴァを観て、これもありだなぁ。と思ったみなさんも。バカにしてるんで床にアタマを擦り付けて謝罪しろ。

4.石原さとみさんがありえない外人

当たり前だ。あんな、可愛くて英語がふにゃふにゃで下唇がふくよかな特使いるか? 良いですか?これは空想特撮映画なんですよ。彼女に一般観客がアリエネーーーってブッ込まれるところまでが映画でしょ。 そしたら何だろうか?英語日本語ペラペラのまるでメルケルみたいな人が出てきたら満足?華がなさすぎるやん。 彼女が腕組みして、ヒールの立ち姿が美しいのが大事。 もちろん、これはプロの文章書きをおちょくってるので普通の方がアレないよなー、はあり。それも含めてエンタメ。

最後に

ヒットしそうだ。しかも歴代ゴジラ最高として。 エンタメは結果が全てである。50億が見えてきた今。庵野総監督の悪口や、さらには政治なんかという映画本編に関係ないことで批評をものすのは既にバカを超えて、ダメ人間の領域だ。カネもらってるんだし。 もちろん、こういう人には勧めない。こうだから面白いと感じない。などの、建設的な批評で観なくて良い人をレスキューするのはそれで良い。それが職業批評家だ。 蓮實とかの映画文化が滅びても、おれは別に仕事あるから好きなこと言うというような老害は除く。 だがしかし、この邦画不調の中、根拠なくアニメだ。とか、リアリティがとかなんとか喚いてるだけなら掲示板の住人になって売文屋やめちまえ。

ネコは

311の後のショックの見せ方。

そして現場礼賛。

制作が元が取れそうなこと。これは次の映像作家や現場が生まれることを意味する。

人々が邦画やゴジラといったものを子供騙しと感じてたトコに一石を投じたこと。

これだけで十分だと考えてる。

脚を引っ張るだけのやつは引っ込んでろ。

追記 悪口ばかりなんで申し訳ないのできちんとした批評をあげとくにゃー。

樋口尚文さんのやつ】(http://bylines.news.yahoo.co.jp/higuchinaofumi/20160719-00059606/)